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UP DATE:2015/03/23

【派遣/裏ワザ】なぜAmazonで古本が1円で売られているのか?

BOOKOFFなどの古本屋でも最低でも50円~100円はとられます。なのにAmazonに出店している古本屋さんはこぞって1円で出品しています。買い取り価格にもよりますが、人件費もあるし、いくらなんでもこれじゃあ利益は出ないのでは??
拾った本を売っても利益は1円…!? こんにちは、CIN派遣キャスティング編集部です。お買い物をしていると「こんな価格で?儲かるの?」という不思議な価格に出会います。スーツの価格や床屋さんの料金、前述の1円の中古本まで。しかしそこには確実に儲かるカラクリがあるのです。

2着目から半額のスーツ

スーツ専門店などで見かける「2着目半額セール!」。スーツ1着の値段が3万円だとすると、生地代などの原価は9千円。ここに1万2千円ほどの人件費が加わります。「そんなに??」と思うかもしれませんが、お店はお客様がいない時間もスタッフを用意しないといけないので、どうしてもそのくらいかかります。この人件費にカラクリがあります。例えば1着を選ぶのに、採寸したり好みを聞いたりで45分かかったとします。でも2着目はその工程がまるっと省けるため、早ければ10分程で終わってしまうことも。2着目の人件費を0とするとスーツ半額1万5千円に引かれるのは原価9千円だけ。しっかり6千円儲かっていて、お店は赤字でもなんでもないのです。

10分1000円カット

これも時間がキーワード。シャンプーや髭剃りを省くことで時間を短縮し、10分1000円の価格を実現。普通の床屋だと全部終わるまでに60分程度かかります。価格を4000円だとしたら10分あたりの料金は4000?6で約666円。一見安くても時間単位で見ると、10分1000円のが利益が高いのです!

Amazonの1円本

最後にAmazonの古本1円の種明かしを。まず1円の購入者は配送料&手数料・257円と1円の合計258円をAmazonに支払います。Amazonはそこから手数料108円を引いた金額158円をテナントの古本屋に支払います。古本屋にとって、中古本をクロネコメール便の最低料金82円で送れば158-82で76円の利益が出ます。1円でもお店が受け取る利益は76円、商売はきちんと成り立っているわけです。
まとめ

値付けをめぐるからくりはいろんなビジネスモデルを生んでいます。消費者に響く価格戦略は、これからますます重要になっていくでしょう。