UP DATE:2014/09/10
夏のセールから見える、お客さまの傾向とは?
これは派遣スタッフのみなさんには興味深いお話ですね。こんにちは、CIN派遣キャスティング編集部です。今回は業界レポートと称して、夏のセールから分析する「百貨店の戦略とお客さまの価値観」についてお届けいたします。
突然ですが、みなさん今年の夏はセールでお買い物をしましたか?消費税引き上げ後の反動を取り戻しつつある7月、8月の百貨店の売上。プラスまではいかないものの、回復の兆しが見える好調ぶりだったそう。大健闘したその要因とは?2014夏のセールから見える、お客さまの傾向と、百貨店側の変化、どのようになっているのでしょうか?
短期決戦で挑む
かつては3週間と言われたセール開催時期。終わった後も「売り尽くし」や「ファイナルクリアランス」と継続し、最終的に5週間と長期にわたったケースも珍しくありませんでした。今夏、セール期間を2週間と短縮した三越伊勢丹のように、今後は各社短期決戦への選択が進みそうです。
高いモノが売れる
セールの時こそ、高品質のブランド物が欲しいという気持ちはありますよね。今年は特にその傾向が顕著だったらしく、結果、通常1足につき2万円台という紳士靴売り場の平均客単価が、2万円台後半になるという現象も起きたそう。
売上は初日に集中
セール初日の売上高が昨年比15%増、7年ぶりに20億円を超えた伊勢丹新宿本店を始め、共通しているのは売上が初日に集中したこと。あらかじめ欲しい物を決めておき、セール開始とともに指名買いに来られるお客さまが多かったようです。訪日される外国人観光客の間でも、初日めがけて来店するお客さまが増えているとか。
まとめ
ファストファッションの台頭で、年中低価格帯が手に入る昨今。消費者は、本当に欲しい物を欲しい時に買うようになってきており、安さだけが購買動機にはならないのです。セール時にお客様が欲しくなる商品をいかに見極め、短期で売り上げるかがセール商戦勝利へのカギとなりそうです。