UP DATE:2014/09/12
高まる「コト消費」意欲、高める「モノ消費」意欲
先日レポートした『吉祥寺キラリナ』でも「コト消費」を促すサービスが注目を浴びていました。こんにちは、CIN派遣キャスティング編集部です。対して、支出を減らそうと思っている商品を聞くと、「雑貨・衣料」が74.5%、食料品も6割を超えている。「モノ」への支出は抑えようという意識は依然強いようです。これはデパ地下や百貨店にとっては痛い話。何か策はないのでしょうか?
今日はちょっと興味深い話から。消費者庁8月の調査で、今後支出を減らすという世帯は6月から減少し、8月の消費意欲指数は改善傾向にあるとのこと。消費者の支出意欲は特にレジャーや外食などの分野で顕著にみられます。ただ商品を購入するという「モノ消費」より、テーマパークなどのレジャーや外食、美容院などといった「コト消費」への興味が高まっているようです。
シチュエーションで訴求する売場創り
この帽子をかぶって山を登る自分、このバッグを持って旅先を散策する自分、そのシチュエーションをお客さまが想像できれば必ず購買意欲に繋がります。登山用の帽子は、全身アウトドアコーディネートで展示、旅行バッグも中に化粧ポーチや折りたたみ傘などをサンプルで入れて収納力をアピールするなど、商品の見せ方に工夫をしましょう。大事なのは、お客様に「商品を買い、それを使う自分をイメージ」していただくこと。デパ地下であれば、お土産品が売れるかもしれません。「○○銘菓」とうたって、金額ごとにいくつか詰め合わせを作り、販売してみてはいかがでしょうか。
「コト」への購買意欲をうまく活用
レジャーへの消費意欲が高まっているのであれば、それに伴う商品をご紹介すればOK。例えば、山登りを始めようとされているお客様には、最新の登山靴やウエア。海外旅行の準備にいらした方にはスーツケースや折りたたみ傘など。レジャーに出かけるにはそれなりの準備が必要なうえ、お客さまは楽しい予定にワクワクしながらお買い物に来られます。そこにうまくアプローチするような、売り場作りと商品をオススメすればバッチリです。
まとめ
今回のデータでもうひとつ興味深かったのは、「特に利用したいサービス」で旅行を上げる率が女性より男性の方が多かったこと。今後の「コト消費」を引っ張るのは男性になるかもしれません。男性目線で売り場を考えてみるのもひとつの手ですね。