気になる情報をひとまとめ!派遣コラム

UP DATE:2014/05/14

デパ地下VSスーパーVSコンビニ… 「中食」を巡る争奪戦!

外食と並んですっかり食文化としても日本語としても定着している「中食(なかしょく)」。今年は特にスーパー各社が中食用惣菜売場を拡大する方向で動いているなど、コンビニそしてデパ地下とますます激しいお客様の争奪戦が展開される見込みです。
こんにちは、CIN派遣キャスティング編集部です。
働く女性の増加やコンビニの定着によって生まれたと言われている「中食」。ほどほどに安価で調理の手間が省けるというメリットが受けて、すでに生活スタイルのひとつとなっていますね。ここに目を付けた大手スーパーが既存店の改装のついでに惣菜売場を拡大していくとのことです。

スーパーの動きとは…

店内で揚げたて、焼きたて、つくりたてという商品を増やして集客の目玉にしようという戦略を各社とも取り入れているようです。背景にあるのは消費税増税。お客様の目がますます厳しくなるなか、他店やコンビニなどとの差別化を図ろうと必死ですね。スーパーの場合、売場改装にあわせてスペースを確保しやすく、効果的な演出が可能。たとえばお好み焼きなどが焼ける鉄板をお客様から見える位置に設置する、とか、専用の焼窯を使って焼きたてピザを提供するなどでコンビニとの違いを明確化できます。

迎え撃つはコンビニ&デパ地下

もともと持ち帰りの食品はコンビニの得意分野。もともと今回のスーパーの取組みはコンビニにお客様が奪われている点を逆転するためのもの。中食を巡る争いはますます激しくなりつつあります。最近のコンビニは品質向上がめざましく、PB(プライベートブランド)が好調だったりと話題も豊富。またデパ地下も高単価・高付加価値の惣菜や有名ブランドなど実力のある店舗が顔をそろえるなど、別の切り口からお客様を集めるノウハウを持っています。
まとめ

ある経済コンサルタントは中食・惣菜の市場規模が14年に5兆5680億円になると予測。そのうちコンビニは2兆円以上でスーパーをわずかに上回るんだそうです。また総務省の調査によれば一般家庭における生鮮三品(肉、魚、野菜)の支出は減る傾向にあるが惣菜は増えているとのこと。共働き世帯やシニア層をどう取り込んでいくのかが勝負どころになりそうですね。