気になる情報をひとまとめ!派遣コラム

UP DATE:2015/04/06

【派遣/フード/おもしろ】売れない「マグロのカマ照り」を人気商品に変身させた一言

ある食品スーパーのお話。惣菜売り場で「まぐろのカマ照り焼き」という商品があったが、スタッフ内では“手間がかかっておいしいのになかなか売れない商品”とされていた。その理由は、ずばり価格。他の商品と比較して高価で売れないのだそう。
ちなみに単価は480円だったそうです。こんにちは、CIN派遣キャスティング編集部です。しかしこの「マグロのカマ照り焼き」という商品。この後、“たった一言”で、売れ筋商品に変わったということ。一体どんな言葉を使ったのでしょうか?

「なぜ高いのか?」を正直に説明

事態を知った販促担当者。調理スタッフに具体的にどう手間がかかるのかを聞くと「焼き上がるのに、業務用オーブンで25分かかるんだよ。だから香ばしくて味が染みてて、すごくおいしい」との言葉。そこで「焼き上がりまで25分!?」というキャッチを大きく書き、その下に「焼き上がりまでなんと25分かかります。じっくりと焼き上げたこそのおいしさです」と説明したPOPを作ってみた。すると立ち止まってPOPを眺める人が現れ、気づけば完売。さらには、商品がなくなっても掲示してあるPOPを見て「このカマはないの?」と尋ねるお客様が続出。「じっくりと焼き上げるので25分かかります」と答えても、「後で取りに来る」という返事が返ってくるほどの「売れる商品」となったのです。

お客様の心をつかんだ「おむすびは握らない」の一言

デパ地下のとあるおむすび店。ある日お店の飲み会をした際に、スタッフたちの間で「米、のり、製法」といったおむすびにとっての基本の話で盛り上がった。「このこだわりと知識は伝えるべきだ!」とスタッフに言われた店長は、まずはPOPに「一度も握らない」と見出しを書き、なぜ自店のおむすびはぎゅっと握らないのか、そうすると食感や味わいがどうなるのかなどを書いて、おむすびの実演台の前に掲示してみた。するとPOPの前で立ち止まり、実演台の前に人だかりができるようになり、常連のお客様からも「へー、そうだったのね。だからふわふわなのね」「友達に教えるわー」と言う声が聞かれるように。結果、客数は前年比約700人、前月と比較しても約360人も客数が増加。気づけば常にお客様が集まる人気店になったのだそう。
まとめ

どんなに価値のある良い商品も、お客様にその良さが伝わらなければ意味がありません。自社商品の価値を的確に伝えることは、売り上げ・顧客増につながるのです。お金をかけなくても、本当の良さが伝われば、店頭のPOPというカンタンな宣伝でも十分ユーザーに響くもの。もしあなたにPOPを書く機会が訪れたら、進んでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。